いつも、この拙いブログに訪問いただきまして本当にありがとうございます。このブログを始めてからほぼ2年が経ち、数多くの方が訪問して下さるようになりました。改めて御礼申し上げます。
誠にありがとうございます。
今までに一番怖かった仕事についての記事を再アップします。もしよろしければお読みください(新しいネタを今まとめ中です。時間稼ぎで申し訳ありません)。
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僕がまだカギ屋になりたての頃でした。親戚が「カギが無いので作ってあげてほしい。御近所さんだけど困っている人がいるから」というので、その親戚の家まで行きました。困っている人とは、親戚と同じメゾネットに住む3軒隣の女性の方でした。
その方(Hさんとします)は、なぜかご自分の家ではなく、親戚の家の前で待っておられました。カギをなくされたんだから、不安で親戚と話していたのかなと、その時は思いました。でも、Hさんの家の電気は一切ついてなく、真っ暗でした。
「とにかく早くカギを作って下さい。遅かったら何もかも台無しになります」とHさんはおっしゃられました。「カギは閉まったままです。どのくらいでカギを作ることができますか?」とかなり切羽詰った声で聞いてきたので、「解錠とカギ作りで30分足らずでできます」と答えますと、「大丈夫かなぁ?」と意味深な言葉をはかれました。とにかく大急ぎでカギをあけ、シリンダーを取り出し、カギ作りを始めました。
親戚の家でカギ作りをしていると、「実は・・」と親戚が話を始めました。
「Hさんは、旦那さんと別れたいみたいなんだけれど、旦那さんは別れたくないみたいで、話がこじれてるの。旦那さんはすごく暴力を振るう人みたいなの。Hさんは自分の荷物と子供を引き取って実家に帰りたいみたいなんだけど、旦那がそれを許さないようで、カギを取り上げて、カギを閉めたままにしているの」ということでした。
(冗談じゃない!それだったら、もし旦那さんがこの途中に帰ってきたら、僕も暴力を振るわれるかもしれないじゃないか!)
追い討ちをかけるように親戚は「Hさんの旦那さんは、刺青の入っている人なの」と淡々とおぬかしになりました。
カギ作りを終了し、シリンダーをもとの扉に取り付けて、Hさんにカギを渡し、カギが回るかの確認をしました。本当に生きた心地がしませんでした。
地獄の20分でした。
僕は「とにかく、今日はここから早く離れましょう。だんなさんが帰ってくる前に。お代金は明日とりに伺います」といって、僕も帰りました。
次の日、前の日と同じ時間くらいにHさんの家に伺うと、真っ暗でした。親戚の家に行って、Hさんのことを聞くと「今日、早速引越しをしたみたい。迷惑をかけるといけないので、行き先を告げずに行かれた。あんたにありがとうといっていたよ」というのです。
結局、お代金はもらえず、Hさんはどこに行ったのかもわかりません。
とり損ねた代金は勉強代だと思いながらも、帰路の車の中で減っていくガソリンメーターを見ながらますます惨めな気持ちになって行きました。
2008年04月28日
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親戚だと思って少し油断していました。いろいろな人間関係、事情があると感じた仕事でした。
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