2007年06月26日

人を引き寄せる能力

僕はカギ屋という仕事をしていて、又、仕事から離れても、今までにたくさんの人と知り合うことができました。お客様、業者さん、同業者さん、その他、かけがえの無い人と知り合うことができました。

僕は知り合った人の中で、特別な能力を持ってられる方がいます。

その能力とは 人を引き寄せる能力 です。

その方が来られると、僕の店は必ずたくさんのお客様が来られるのです。今まで閑散としていた店に、その方が現れると、急に忙しくなるのです。今までに3人、そのような能力を持った方に出会いました。そして今でも交流は続いております。

招き猫 ならぬ 招き人 です。


その方々に
「あなたが来られると、お客さんがたくさん来ますから、ずっといてください」と、冗談めかして言います。心は本気です。

数年前に、その中の一人にそのようなことを言ってみたことがありました。

「いやー、みんなにそんなことを言われるんですよ。僕の周りの人はものすごく成功しているのに、僕は人に幸運をふりまくだけで、僕自身は何にもめぐってこないんです」と返されました。

お話を聞いてみると本当にその方を取り巻く人は、いろいろな方面で成功していたり、お金持ちになったりしています。

現在、その方は会社を興され、インターネットであるものの販売をして成功しています。人に幸運をふりまいて、自分も成功しました。

「いやいや、そんなことはないですよ」と謙遜していましたが、人間には目に見えない 能力 が確かにあるんだと思いました。


僕はもともと 招き人 ではありませんが、最近、特に僕には 人を引き寄せる能力 がないことを感じています。

なぜなら

彼女と

宮崎あおいさんが

僕から離れていきました・・
posted by ロン at 20:55| 上海 ??| Comment(0) | TrackBack(0) | カギ屋の徒然日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月22日

温度差

先日のブログにも書かせていただきましたが、バンプキーについて書かせていただきます。

バンプキーのテレビ放送があってから、僕の店には4件の問い合わせがありました。

1件はGOALのV18シリンダーを取り付けられているお客様で、2件はカバスターを取り付けられているお客様でした。もう1件は業者の方でした。

GOALのV18の方は、僕のお得意様のお客様です。
約1年前に僕の店で取替えをされました。
「これ、すぐに開くらしいな」

僕は
「取り付けさせていただいたものはメーカーですでに対応済みのものです」とお答えしました。実際、メーカーでは早い段階で対応しているようです。

カバスターの2件は、僕の店で取り付けたものではありませんでしたが、バンピングであけることはかなり困難です。その旨をお伝えしました。

どちらのお客様も、一応納得してお帰りになられました。


僕は、バンピングのような解錠の手口をテレビで放送することについて、かなり嫌悪感を感じることは前の記事(坊主憎けりゃ袈裟まで憎い)で書かせていただきました。こんな手口をテレビで放映することは社会を動揺させること以外に何もありません。

しかし

バンピングについてのお客様からの問い合わせは思ったよりも少なかったです。ピッキング、サムターン回し、カム送り、こじ開けなどの過剰な報道で解錠の手口に対して麻痺しているのでしょうか?大半のお客様は冷めているようで、僕だけが熱くなっています。

僕とお客様の間には 温度差 があると感じました。


あと一人、バンプキーについて僕に聞いてきた同業者の方がいらっしゃいました。

「あのー バンプキーのことなんですけど、もし持ってはったらブランクキーはありますのでコピーしてもらえませんか?」

僕はもちろんお断りしました。知識の出し惜しみではありません。

解錠方法の知識の有無は、カギ屋にとって生命線です。解錠方法を知りたくても僕は同業者に聞くことはしません。やせ我慢して時期を待つか、自力で習得するか、教えてもらうように仕向けます。同業者に聞くということは、自分の力の無さを曝け出すようなものです。

バンプキーは、カギの構造を知っているカギ屋なら自分で作ることは可能です。あまり言ってはいけないことかもしれませんが、バンプキーで解錠できるディンプルキーなら、もっと簡単に解錠する方法はあります(詳しくは書けませんが)。

僕と、この同業者の方にも 温度差 があります。
posted by ロン at 22:16| 上海 ??| Comment(0) | TrackBack(0) | 珍客日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月17日

真の理由

僕は僕名義の携帯を5台持っています。

1号電話は、僕個人とビジネス用の電話で、最も古いものです。僕はこの番号を仲の良い友人や、重要な取引先に伝えております。

2号電話は、出張工事があったときなど、この電話からお客様にかけます。自分でも未だに番号を覚えていません。この電話にかかってきても通話することはありません。登録も一切しておりません。こちらからの一方的な確認のための電話です。

3号電話は、親が持っています。親子用のトランシーバーのようなものです。家族割なので通話料も安いらしいです。


1号から3号まではauの家族割です。3台ともそんなに使わないので通話料は毎月ほとんど一緒です。


4号電話は、新しくビジネスを創めたので、そのための新しい電話です。

5号電話は、新しくビジネスを創めたことに伴い、僕のパートナーに渡している携帯です。


4号と5号はSoftbankで、ある特別なプランのため基本料金を超えることはほとんどありません。本当にお得なプランです。


1号から5号まで、それらしい利用の裏づけを述べましたが、僕が5台の携帯を持つ真の理由は別にあります。


それは


僕は、口車に弱いのです・・・
posted by ロン at 22:52| 上海 ????| Comment(0) | TrackBack(0) | カギ屋の徒然日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月12日

土壇場

数年前の3月31日でした。

「すみません。あなた、机の鍵を開けることできますか?」とのことでした。

中年男性、おまけにひげ面でメガネで、第一印象は 中年オタク という感じでした。

「僕の仕事はカギ開けですので、おそらくできるはずです」と強気な発言をしてしまいました。机の鍵は簡単に開くものが多く、僕は自分の力を過信していました。

(今日は久しぶりに高校の同級生と一緒に飲むんやけど、この時間やったらぎりぎり間に合うかなぁ・・)と思っておりました。

「今日、この机の鍵が開かんかったらちょっとやばいねん。新しい一年生の書類が入っとんねん。キーをいれたまま閉めたら、いきなり鍵がかかってしもてん」この方はすぐ近くの高校の教師でした。

「とにかく本当によろしくお願いします。大変なんですわ。今日中にやらんとあかんのですわ」と念押しをされました。何をやらんとあかんのか僕にはわかりませんでした。

その高校は僕の店の目と鼻の先にあります。僕はピックを持ってその高校に行きました。

先生が「この机ですわ」といって、ある机を指差しました。僕は鍵穴を覗きました。上下タンブラーのディスクシリンダーでした。

「この人、カギ屋さんやねん。みんな見ときいや。今から鍵開けるで」
言わなくてもいいのに、そのひげ先生の一言で僕は職員室のヒーローになってしまいました。

ピッキングで開けようとしました。すぐに鍵穴は回るのですが、デットボルトは引っ込みません。何度やっても同じでした。職員室の皆さんは僕の鍵開けの姿を穴が開くほど見てました。

シリンダーに番号が書いてありましたので、僕はその番号を控えてコード作製をしようと一旦店に戻りました。

その机のコード番号を探しました。アルファベットが付いている番号と付いていない番号がありました。

コードマシンでその鍵を作りました。高校の職員室に行って鍵穴に入れてまわしました。回りませんでした。

次に別の番号で作ってみました。鍵穴に突っ込みました。キーは鍵穴に入りませんでした。

僕はどうして鍵が回らないのか判りませんでした。友達との時間がどんどん近づいてきました。

よくよくキーを見てみると、僕が作り間違えをしていることに気がつきました。すぐに作り直して三度高校へ向かいました。

高校に向かう途中に友達に電話をしました。

友達は気を使ってくれて
「また今度にしようや」といってくれました。この約束は、僕が無理やり誘ってようやくこの日のこの時間にしたものでした。僕が高校時代に仲の良かったあこがれていた友達と5年ぶりに会う約束でした。

僕は何度も「ごめん、ごめんな」を繰り返しました。申し訳ない気持ちで次の約束もできませんでした。

高校の職員室に到着して、机の鍵穴にキーを差し込んで回しました。開きました。

「やったーっ」

先生は本当に喜んでいました。たとえるなら
「勝訴」と書かれた長い半紙を持って裁判所から出てくるときのようでした。

友達と会えなくなったことは、僕の未熟さからだと判っていてもどうしてもやり切れませんでした。

先生も僕もお互い土壇場でしたが、僕自身の未熟さを充分承知した上で最後に一言、言わせてください。

何が やったーっ じゃ!!
posted by ロン at 21:46| 上海 ????| Comment(0) | TrackBack(0) | 珍客日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月05日

成長

鍵の仕事に関して、ものすごく正直なことを書きます。

お客様の要望に応えることができるのですが、いろいろ考えると請けたくない仕事があります。

それは、即座に対処できないのですが、時間をかければ対処できるもので、なおかつカギ屋に来られなくても用が足りる類の仕事です。

一例を挙げますと、お持ちになられた壊れたカギが、カギ屋が在庫を持っていない物であって、ホームセンターなどで売られている場合です。通常ホームセンターで販売されているものは安価です。僕が取り寄せをすると送料や家賃で採算が合わないものです。

僕はそういう時
「ホームセンターでその鍵は売っておりますよ。うちで買われるよりも安くて早いですよ」と言います。往々にしてお客様はホームセンターに行かれて安く買った後に
「兄ちゃん、ありがとう」と礼を言ってくれます。僕もほっとします。



他を薦めて感謝される、ということは程度によって気持ちのいいものですが、度を過ぎると焦ってしまうことがあります。


僕がカギ屋をする前のことでした。僕がホームセンターに勤めていたときのことでした。ある年の8月のことでした。

近所の中学生の男の子が
「技術の宿題で、木を使って何か作らんとあかんのですが、どうしたらええか思って・・」と僕に聞いてきました。

その子は僕に手伝ってほしかったのでしょうが、残念ながら時間を使ったらでき、なおかつ僕でなくてもできそうなことだったので僕は手伝いたくありませんでした。

僕は
「ホームセンターに行ったら、背もたれつきのイスの形をした木で作られた花台があるわ。俺が作るよりもうまいこと作っとうから、それ利用したらええねん。そのまま出したらばれるから、少し足を切って低くしたらええやんか。あと、ニスを塗って色を変えたら完璧や」といいました。


夏休みも終わり2週間ほど経ったある日、男の子が僕の家にやってきました。蒼い顔色をしていました。

「ホームセンターで花台買って、お兄ちゃんの言うとおりにしたら市が主催する作品展に出品されることになってしもてん。どうしたらええかわからへん」

僕に 成長 という言葉はあるのでしょうか?
posted by ロン at 23:21| 上海 ????| Comment(0) | TrackBack(0) | カギ屋の徒然日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする